すでにご存じのとおり、多くの中小事業者が、以下のような課題に直面していると思います。
- 新しい事業を始めるときの資金調達
- 後継者育成や後継者不在
- 事業拡大のための経営戦略づくり
今回は、こうした悩みを解決し、自社の成長を加速させたいという事業者の想いを後押しする、中小企業庁の新たな制度「成長加速マッチングサービス」をご紹介します。
成長加速マッチングサービスとは
「成長加速マッチングサービス」は、中小企業庁が運営するマッチングプラットフォームです。
資金調達、事業承継、経営相談などの支援が必要な事業者と、さまざまな知識・経験を有する支援者をつなぐ仕組みです。
詳しくはこちらをご参照ください。
本サービスに登録した中小事業者は、以下のような支援者とマッチングされます。
- 金融機関(例:銀行・信用金庫・信用組合など)
- 投資機関(例:中小企業投資育成株式会社・民間のベンチャーキャピタルなど)
- 認定経営革新等支援機関(例:中小企業診断士・税理士など)
- その他、特定の条件を満たす投資会社や投資ファンドを運営する機関
具体的な支援の例
資金調達
新規事業立ち上げに伴う初期資金の確保や資金計画の策定に対し、金融機関から融資プランの提案や、資金計画作成の支援が受けられます。
事業承継
後継者不在や自社技術の次世代への引き継ぎに対し、事業承継ファンドによる事業譲受や、事業人材派遣の支援が受けられます。
経営相談
事業拡大のための経営戦略の策定に対し、認定経営革新等支援機関から企業の特色を踏まえた支援が受けられます。
サービスの利用方法
必要な準備
成長加速マッチングサービスをご利用になる事業者は、「GビズIDプライム」または「GビズIDメンバー」が必要です。
未取得の場合は、デジタル庁ホームページから申請が可能です。
ご利用の流れ
Step1. GビズIDでログインまたは新規申請
・成長加速マッチングサービスのトップページからログインし、新規会員登録を行います。
Step2:プロフィールや挑戦課題の登録
・基本情報は、GビズIDの登録情報や過去の補助金情報から自動で転記されます。編集も可能です。
・「挑戦課題」として、資金調達/事業承継/経営相談の中から該当するものを選択し、表示される質問に回答します。
・財務情報・事業概要(500文字まで)・事業のアピールポイント・事業の特徴タグなどの追加情報を入力します。事業のアピールポイントや特徴タグは、過去の補助金申請データを自動で読み込み、AIで生成することもできます。
・これらの情報は、支援機関が事業者にアプローチする際の判断材料となるため、できる限り具体的に入力することが推奨されます。
・閲覧を許可する支援者グループを、課題ごとに設定することも可能です。
Step3. 支援者からアプローチがある
・登録完了後、選択した支援機関グループに、事業者の情報が公開されます。
・事業者の課題に関心を持った支援機関からアプローチがあります。
・事業者が支援機関からのアプローチを承諾するとマッチングが成立し、支援者側に事業者の担当者名や連絡先が開示されます。
・マッチング成立後は、個別にメールや電話で連絡を取りあい、面談などへ進むことになります。
利用料金
・成長加速マッチングサービスの利用そのものは無料です。
・支援者が提案・提供するコンサルティング等の支援策を利用する場合の料金は、支援者へご確認ください。
まとめ
今回は、中小事業者が抱える資金調達・事業承継・経営支援などの課題解決を支援する専門家と出会える「成長加速マッチングサービス」をご紹介しました。
このサービスに登録すると、ものづくり補助金・省力化補助金<一般型>などの補助金申請における加点が受けられます。
これらの補助金の申請を検討する場合は、早めの登録をお勧めします。
当方では本サービスをはじめとした公的支援の利用についてもご相談を承っています。お気軽にご相談ください。
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