画像生成のスタイル用語30選|同じカフェで描き分けた見本と英語プロンプト

画像生成のスタイル用語30選、同じカフェで描き分けた見本 AI
この記事は約8分で読めます。

画像生成AIに「ミニマルで」「フラットで」「水彩っぽく」と頼むと、思ったものと違う絵が返ってくる。言葉は知っていても、AIがその言葉で何を描くかを見たことがないと、直しようがない。そこで、同じ街角のカフェを30種類のスタイルで描き分けた見本を並べ、それぞれの英語のプロンプト語と、崩れやすい点の防ぎ方を書きました。

ここに書いた英語のプロンプト語と崩れ方は、2026年10月時点で私が試した範囲の結果です。画像生成ツールは更新が早く、同じ語でも出方が変わることがあります。お使いのツールで30種類をそのまま試して、合わない語は差し替えてください。


題材を固定すると、スタイルの違いを比べやすくなる

30枚とも、同じ指示で描いています。「静かな通りの角にある小さなカフェ。扉が一つ、看板の下がった窓が一つ、縞の日よけ、鉢植えが二つ、壁に立てかけた自転車、昼間、人はいない」。変えたのはスタイルの語だけです。

同じカフェを30種類の画像生成スタイルで描き分けた一覧

並べると、「水彩」と「ガッシュ」の差、「木版画」と「リノカット」の差が、言葉で説明するより早く分かります。9つのグループに分けて30種類を紹介します。各見出しはビジュアル逆引き辞典の該当ページにつながっていて、そこに向く場面・向かない場面・隣のスタイルとの違いを書いてあります。

1. 平面で描く

フラットデザイン:影もグラデーションもない、ベタ塗りの面。アイコンや説明図に。 flat design illustration, solid colors, no gradients, no shadows 「flat」だけだと薄い影が入ることがあります。no shadows, no gradients を足すと防げました。Midjourney のように除外を専用の指定(--no)で行うツールでは、そちらを使います。

ミニマル:要素を減らして余白で見せる。フラットが「奥行きを消す」なのに対し、ミニマルは「量を減らす」です。両方同時に指定できます。 minimalist illustration, very few elements, lots of negative space, two flat colors

ミニマルとフラットデザインの違い(同じカフェ)

ラインアート:この見本では同じ太さの線だけで描き、塗りなし。文字と並べても邪魔にならない。 single-weight black line art, monochrome outline only, no fill, no shading

2. 手で描いたように

鉛筆スケッチ:灰色の線が揺れて重なる。構想段階の挿絵に。 loose pencil sketch, graphite lines, light hatching, sketchbook feel

ペン画:黒インクでくっきり、斜線の重なりで影。書籍の挿絵、クラシックな印象に。 pen and ink drawing, cross-hatching, no color

水彩:透明な色が薄く重なり、輪郭がにじむ。食・花・暮らしに。 watercolor painting, soft translucent washes, wet edges, paper texture

ガッシュ:不透明でマット、筆跡が残る。絵本のような温かさ。 gouache painting, opaque matte paint, visible brush strokes, chalky colors 「gouache」が伝わらず水彩になることがあるので、opaque, matte を添えます。

水彩とガッシュの違い(同じカフェ)

油彩:厚く盛った絵の具、深い色。格式や歴史のテーマに。 oil painting, thick impasto brushwork, rich color, canvas texture

3. 立体で描く

アイソメトリック:水平軸を30度に振った斜め上の視点で、遠近なし。仕組み図や街の俯瞰に。 isometric illustration, 30-degree angles, no perspective, clean vector look

ローポリ:表面が三角形の面に割れる。ゲームやテック系に。 low poly 3D, faceted geometric surfaces, flat shaded triangles, no photorealism 「low poly」だけだと写実に寄ります。faceted, flat shaded を足すと面が割れます。

3Dレンダー:滑らかな立体に柔らかい光。プロダクトのイメージに。 3D render, soft studio lighting, smooth materials, octane render style

クレイ:粘土のように角が丸くマット。子ども向けやキャラクターに。 claymation style, soft rounded clay shapes, matte plasticine, tiny fingerprints

4. レトロなデジタル

ピクセルアート:四角いドットで描く。 pixel art, 16-bit, limited palette, crisp pixels, no anti-aliasing アンチエイリアスでぼやけるので、crisp pixels, no anti-aliasing が要ります。

レトロゲーム風:ドット絵に加えて、画面のUIや走査線まで再現する。 retro 8-bit video game screen, chunky pixels, limited palette, scanline feel

5. 紙と印刷

切り絵・ペーパークラフト:色紙を重ねた層に薄い影。季節の挨拶や絵本風に。 layered paper cut-out craft, stacked paper layers, subtle drop shadows between layers

コラージュ:写真の切り抜きや紙の破片を貼り合わせる。雑誌・音楽・カルチャー系に。 mixed-media collage, torn paper fragments and photo cutouts, visible edges

リソグラフ:2色のインクが少しずれて重なり、粒子がざらつく。ZINEやフライヤーに。 risograph print, two-color overprint, grainy texture, slight misregistration

シルクスクリーン:色数を絞ったベタ塗りの面。ポスターやグッズに。 screen print poster, bold flat inks, three colors, slight misregistration

木版画:太く彫った線と黒のベタ、高いコントラスト。伝統や自然のテーマに。 woodcut print, carved bold lines, high contrast black on cream

リノカット:木版より滑らかで丸みのある彫り跡。食や植物のクラフト系に。 linocut print, bold carved shapes, single dark ink, hand-printed texture

木版画とリノカットの違い(同じカフェ)

6. 時代の様式

ヴィンテージポスター:1950年代の旅行ポスター。くすんだ配色と古い紙。 vintage travel poster from the 1950s, muted palette, aged paper, simplified shapes

ミッドセンチュリー:幾何学的に単純化した形と、マスタード・ティール・レンガ色。 mid-century modern illustration, geometric simplified shapes, mustard, teal and rust palette 配色が現代的になりがちなので、色名を書きます。

7. アニメとコミック

アニメ背景:塗りで描いた風景に柔らかい光。整って清潔。 anime background art, painted, soft light, Japanese animation scenery, no characters

手描きアニメ映画風:筆の柔らかい塗りと懐かしい光。より絵画的で温かい。 hand-painted animation film background, warm nostalgic light, lush painterly detail 特定の作品名を書くと拒否されることがあります。様式で言います。

アメコミ:太い黒の輪郭、網点の影、鮮やかな色。 American comic book style, bold black outlines, halftone dot shading, saturated colors

マンガ:白黒の線画にスクリーントーン。 Japanese manga style, black and white, screentone shading, clean ink lines

8. 写真のように

フォトリアル:一眼で撮った写真。自然光と細部とボケ。 photorealistic, DSLR photograph, natural daylight, 35mm lens, shallow depth of field

シネマティック:映画のスチルのように、強い横からの光と、ティール&オレンジの色調。 cinematic film still, dramatic side lighting, teal and orange grade, anamorphic feel

フォトリアルとシネマティックの違い(同じカフェ)

9. 図面と黒板

青焼き・設計図:濃い青の地に白い線と寸法。建築・製造・「設計」のテーマに。 blueprint technical drawing, white line work on deep blue background, measurement marks

黒板チョーク:黒い板に白や淡い色のチョーク。カフェのメニューや学びのテーマに。 chalk drawing on a dark blackboard, white and pastel chalk lines, slightly dusty

使うときの3つの決まり

様式名は文の先頭に置く。 私が試した範囲では、題材の説明より前に flat design illustration, と書くと様式が優先されやすく、後ろに付けると題材の描写に引きずられて写実に寄ることがありました。

「〜なし」を明示する。 影なし、グラデーションなし、文字なし。AIは頼まれていないものを足すことがあるので、消したいものは書きます。ツールによっては、本文で否定すると逆にその要素が描かれることがあります。その場合は --no のような除外の専用指定を使います。

看板の文字は期待しない。 画像生成の文字は崩れることがあります。no readable text と書いて、文字は後から載せます。

30種類はビジュアル逆引き辞典の「画像生成スタイル」に、見本・向く場面・隣との違い・日本語の言い換えと一緒に載せてあります。名前を知らなくても「影のないベタ塗り」「粘土みたいな」のような見た目から引けます。アイキャッチを作る前に眺めてください。

辞典を作った経緯はAIに図解や画像を頼むとき、「なんて名前だっけ」で止まらないためにに書きました。画像生成を業務の資料やサイトに取り入れる相談は、AI活用の支援ページから受けています。

タイトルとURLをコピーしました